KPL2022夏季 6/19 AG

本日のオーダー

 

对抗路 忆安

打野  未央

中路  久诚

发育路 一诺

游走  爱思

 

 前回、ギリギリではあるものの勝利を収めたAG。1日置いての試合。

 今回の対戦相手は、RW侠。春季ではB組からA組へと戻ってきた彼らに負けたことが、プレーオフ進出を逃す一つの要因となってしまった。今回はどちらかと言えばRW侠の方が崖っぷちであり、絶対に負けられない試合だと思って試合に臨んでいたと思う。S組を目指すAGとしては3勝目を挙げたいところ。

 今回の試合の全体的なポイントとしては、負けてもテンションを下げずに普段通りのパフォーマンスを出せるかどうか。負けてしまえばテンションが下がるのは当たり前のことだが、そこをどう冷静さを保ちながら試合を続けられるか、にあると感じた。

 

 1試合目。ここではトップとジャングルの差が出ていた試合。両チームともにトップとジャングルは選手に変更があったポジション。しかし、RW侠はジャングルからトップに転向、ということもあり、春季とは違った動きをしなければならず、そこで大きく他のチームと差がついているように思う。AGは今回が4試合目ということもあり、チームとして落ち着いて試合をすることができるようになってきたのではないか。良い意味での緊張感の中で試合をすることが、AGの良い結果に繋がってきたように思う。

MVPは忆安。

 2回戦目は序盤から押されてしまい、そのまま相手のペース。

AGは最初に相手がリードするようなペースだと、そのまま押され負けてしまうことが多い。そこから上手く巻き返しを計れるようにならなければならないが、なかなか難しいのかもしれない。1回戦目は勝てたということもあり、そこで油断してしまった面もあったのではないか。巻き返そうとして無理に相手を追いすぎた結果、自分達の首を絞める結果になってしまった場面もあり、改善する必要があるかなと思う。

 3回戦目、中盤までは相手に押され気味。相手の方が素早く立ち回っていたと思うし、AGは序盤から出遅れていたように思う。この試合での注目すべきポイントは前回同様、集団戦。AGは序盤での集団戦は退くタイミングを上手く判断できずに深追いし、集団戦に負けてしまっていたが、終盤での集団戦は相手の隙を突いた攻め方ができていたし、今までよりも素早く立ち回って集団戦に勝つことができるようになっている。それは彼らの成長した箇所だと思うし、チームとして能力が上がってきている証拠だと思う。

MVPは一诺。

 4回戦目。ここでAGが勝てば勝利となるが、この試合も押され気味で試合は進む。4回戦目のポイントは、久诚。彼が使用するキャラを活かせるか活かせないかにかかっていた。現在ではあまりミッドでの使用は少ないキャラであるが、上手く使えればスタンが入るため強みになるキャラ。前回の試合ではそれを活かす前に負けてしまったが、今回こそ強みを活かせるかがポイント。序盤こそ押され気味で始まった試合だったが、中盤での集団戦で上手く立ち回り、相手を打つことができた。この中盤が勝負の分かれ目であり、ここを上手く制したAGが、そのまま試合を制した。

MVPは久诚。

 

 今回の試合は、前回よりもヒヤヒヤする展開ではなく、失敗を次の試合には残さず、上手く立ち回ることで相手を制することができた展開が多かった。今までは上手くいかなかった集団戦も、新体制で回数をこなしたことで成功する確率も上がっているし、彼らがコツコツと努力を続けた結果が見えてきたように感じる。

 しばらく遠ざかっていたS組へ、やっと手が届く。次週、立ちはだかるのは強敵、DYG。勝てばいよいよS組へ。

KPL2022夏季 6/17 AG

本日のオーダー

 

对抗路 忆安

打野  未央

中路  久诚

发育路 一诺

游走  爱思

 

 先週、新体制としては初の勝利を収めたAG。今週の試合は2試合。ここで勝つか負けるかでS組昇格か、A組残留か、それともB組降格か、2巡目のグループ決定が左右される大事な戦いとなる。

 対戦相手はTES.A。春季ではいまいち不調でプレーオフ進出を逃したチームだが、夏季の編成は好調。彼らもS組から降格したチームではあるものの、夏季の実力はS組にも匹敵する強さではないかと思う。

 今回の試合の全体的なポイントは、集団戦。春季のAGは集団戦にどうも弱く、そこで負けてしまい勝ちを逃した試合が何度もあった。春季のようにそれが夏季でも続いてしまうのであれば、AGが他のチームに勝つということは難しくなってくる。

 

 1回戦目は珍しく序盤からAGから攻めていく。春季よりも相手のちょっとした隙を突いた作戦が上手くなっている。これは忆安と未央が入ったこと、そしてコーチの変更でチームの攻め方が変わったことが理由だと思う。春季はどうも突っ込んでいかなくてはいけないトップが突っ込んでいけなかったため、チームとして良い方向に変わっていっていると感じる。しかし、逆に突っ込まなくてもいい一诺が突っ込んでキルを取られてしまっており、そこは彼が自分で気付いて改善しなければならない。自分達の方がタワーを9本倒し有利に立っているのに、必要以上に焦り過ぎて負けてしまうのは非常にもったいない。

 春季のAGから変わったこと、それは自分達から前に出て行けること。2回戦目はそこが顕著に表れていた。相手に押されてしまうと、以前のように後ろに退いてしまうこともあるが、それでも彼らがチームとして進歩している証拠。引き気味だった春季と違い、しっかりタワーを倒せるようになってきているし、確実に変わってきている。ここでの集団戦は一诺が突っ込み気味。それでもギリギリの所を粘り勝ちできた。

MVPは未央。

 3回戦目、相手よりも試合をリードできると彼らはさくっとタワーを倒すこともできるし、自分達のペースで試合を進めることができる。ここでの集団戦は落ち着いてキルを稼ぐこともあれば、無理に突っ込んで全滅していたこともあり、退くタイミングをどう見極めるか、ここが彼らの改善点かなと感じた。

MVPは一诺。

 4回戦目、このまま次も勝利し、AGの勝利かと思ったのもつかの間、相手もそうはさせてくれない。序盤から相手のペースで進み、あっさりと負けてしまった。あっという間に負けてしまったという表現が正に的確。相手にペースを握らせないように自分達で無理矢理にでも展開を作り出すしかない。

 最終、5回戦目。この試合も先程の勝利で序盤は相手のペース。このまま相手に押されたまま負けてしまうのかと思いきや、そうはさせないのが今季のAG。この試合での集団戦はとても冴えていた。未央が恐れずに前へ突っ込むことで相手を怯ませ、そこを集団で落ち着いてキルを取っていく。集団戦は数をこなさなければどうすればいいか分からないままだ。今回の試合で集団戦を何度も戦っていく内に彼らなりのタイミングを見つけたのではないか。集団戦で相手を打ち取り、今回の試合を勝利で収めることができた。

MVPは未央。

 

 今回の試合は最後の最後まで勝つか負けるかが分からず、ハラハラした内容だったと思うが、彼らも試合で相手と戦っていく内に成長していることをはっきりと目にすることができた試合だったと思う。

 残りは2試合。春季はあれだけ遠かったS組に、今回は手が届くか。

KPL2022 夏季 6/11 AG

本日のオーダー

 

对抗路 忆安

打野  未央

中路  久诚

发育路 一诺

游走  爱思

 

 前回、ストレート負けで夏季予選のスタートを切ることになってしまったAG。今回の対戦相手は、春季予選の最終試合の対戦相手、杭州LGD。彼らに負けてしまいプレーオフ進出を逃すことになってしまったAG。今回は何としても勝ちたいところ。

 

 今回の試合の注目すべきポイントは、前回での敗因となったミスを少しでも減らすことができていたかどうかに限る。前回、AGが犯してしまった大きなミス、まずはBP。そしてチームが一つになることができているか、この2つ。チームは夏季から新体制となり、トップとジャングルが新人の選手となったAG。前回は例えるなら上半身と下半身がバラバラであり、相手が5人に対してAGは2人と3人という状態だった。そこが改善されているか、そこが一番大きなポイントとなる。

 

 最初の問題であるBP、これは今回は問題がなかったように思える。前回での反省を活かしたBPであり、どの選手もこのキャラなら戦えるという編成だった。

 そしてチームが一つになれていたか、という問題。それは今回しっかりと改善できていた。今回は特にトップとジャングルの2人が頑張って戦っていたと思うし、前回キル数を多く取られてしまった3人も、今回は些細なミスもなく新人の2人を支えて引っ張っていっていたように感じた。

 

 第1ラウンド目は拮抗した展開が長引き、相手からじりじりと攻められていたように思うが、そこに引けを取らず、AGも粘り強く攻めていっていたと思う。新体制になってからのAGの強みは粘り強さにあると思うし、前回では感じることのできなかった、勝利への熱意も感じられた。途中、相手に押されていたものの、焦らずに勝利を掴み取ることができた。MVPは爱思。

 

 第2ラウンド目は、勝てたという自信からAGが攻めていたように感じた。彼らに必要なのは自信を持つということ。そのために必要なのは試合に勝つということだが、なかなかそこまで到達することができていなかった。しかし、前回では緊張でなかなか実力を出せないままだった忆安と未央の2人が、今回はしっかりと実力を出し、チームに新しい風を入れたことで勝利へと近付くことができたのではないか。MVPは一诺。

 

 第3ラウンド目は完全にAGのペース。そこまで時間がかからずともしっかりと相手の隙を突き、確実に自分達のペースに持っていくことができたのは、それも彼らの実力だと思う。ここでも忆安と未央が頑張ってくれたことにより、終盤での集団戦に勝つことができ、相手は全滅。AGは未央と一诺が生き残り、そのまま勝利へと突き進むことができた。MVPは未央。

 

 今回の試合は久しぶりのストレート勝利。これで彼らも自分達のプレーに自信がついたと思うし、このストレート勝利をきっかけに、来週からの試合も自分達で勝利を掴み取って欲しいと思う。

KPL2022夏季 6/8 AG

本日のオーダー

 

对抗路 忆安

打野  未央

中路  久诚

发育路 一诺

游走  爱思

 

 新体制で臨んだが、残念としか言いようがない試合だった。彼らの良い所を見つけようとするが、何も見つけることができなかった。

 

 彼らの試合を見ていて感じるのは、AGのコーチ陣はコーチングができていないのではないか、ということ。コーチングとティーチングは別物だし、ティーチングばかりしているために、選手自らが考えて動くという力を伸ばすことができないのではないかと感じる。そこが状況を瞬時に把握して判断し上手く処理するということが全くできないことに繋がるのではないか。AGを抜けた方が彼らの能力を伸ばすことはできると思う。

 確かにコーチも新しくなったとはいえ、BPも適切にできないようでは勝つ以前の問題。ゲームをプレイしていない人が見て、何故このキャラ…?と思わせるようなBPではまずい。対戦相手のTTGも春季からそこまで変更はないと思うし、今までの試合を見返せばBPの傾向は分かると思うのだが…それができないぐらいAGのコーチ陣は人手が足りていないのか、と思ってしまう。時間が足りないのであれば、削れる時間を削ってチームのために働くべきだと思う。

 

 今回はトップとジャングルがプロ初戦だったし、彼らを責めることは当然できない。この試合は選手歴の長い3人が試合を引っ張っていくべきであり、彼らが誰よりもキル数をもらってしまえばチームとして機能するはずがない。TTGはそこを突いた作戦だったのではないかなと思うし、TTGからすれば時間はかかったものの、かなり楽な試合だったのではないだろうか。キル数を取られてしまえばレベル差がつき、手も足も出せない状況になっていくとしか言えない。それにしても3ラウンド目は一体何だったのだろう…単純なミスを繰り返すほど情けないものはない。

 

 AGは負けると言い訳というか、次は頑張りますというお馴染みのセリフを吐くけれど、その次もいつまでもあるものではない。その次が頑張らなければならなかった今だったのではないか。それでは一体、いつなら頑張るのだろう。時間は有限であり、無限ではない。選手でいられる時間、AGがKPLに存在できる時間、それこそ大事にしなければならないものではないのだろうか。限りある時間をいつまでも無駄にしてはいけない。そこを選手、コーチ、そしてクラブの運営が本当に理解できなければ彼らに未来はないと思う。

 

 1巡目は残り4試合。今回の試合を見ている限り、不安ばかりが残るスタートとなってしまった。

AG分析ノート 2022年春季

まず最初にAGの歴史について軽くおさらい

 2016年から続くチームであり、人気はKPLでNo.1。AG自体が中国のe-Sportsで歴史のあるクラブであり、他のタイトルの部門も多く抱えている。ファンの数は世界中で数億人だとかなんとか。ぱっと見のクラブの方針としては、KPLを降格した翌年に絶好調だったBAを吸収合併し、新しくAGとして再編成する、EDG.Mから日本円でおよそ1億円をかけて選手を引き抜くなど、常に新しい血を求めて取り入れ、血の交換を続けるという印象を持つ。

2022年春季のまとめ

 2021年秋季は単純にBPが悪かったり、スランプに陥った選手がいれば、ポジションチェンジをしてみたり、それでもA組2位通過で進出できたプレーオフは初戦敗退など、散々な季節だった彼ら。

 気を取り直して新しいコーチ陣と春季こそは頑張って飛躍するぞ!となるものの、開けてみれば2021年の方がまだよかったな…と思うような不調具合。

 他のクラブが新しい戦い方に適応していっているのと比べ、AGはどうも上手く行かず、そこでつまずいてしまっているような印象を受けた。連携不足や解消されていなかったスランプ、成功体験がないために生まれる不安や勝てない焦り、冷静さに欠けたプレー、そしてなかなか定まらないスタメンなど、負けに繋がってしまうような小さな問題を解決することはできず、積み重なった問題はプレーオフ進出を2019年の復帰後初めて逃すことに繋がり、2021年よりも大きく下がってしまったシーズンとなった。

 2022年は新たに夏季シーズンが開始されるが、夏季を前にAGからは今までチームを支えていた3人が脱退。春季のスタメンに至ってはなんと2人も抜けてしまうという大きな痛手。どう乗り越えて夏季を戦っていくか、現状でもギリギリな順位であるA組になんとか残留することはできるか、B組に降格してしまうか、それとも…?

2022年春季 軽くスタメン分析

对抗路 啊泽

 控え目な攻め方をするトップ。試合になると大人しくまとまってしまうことが多かったように思う。猪八戒をプレーさせたらNo.1。他の選手が頑張れないときこそ底力で頑張ることができる選手。春季を最後にKSGへ移籍。

打野  初晨

 チームの要であるジャングル。2021秋季から長く続くスランプに悩まされた3か月だったように感じた。それでも予選のMVP数は13回でNo.1を守り続けた実力の持ち主。春季を最後にAGを去る。

中路  笑影

 陰になってしまいがちな器用貧乏タイプのミッド。要所要所でちゃんと戦えてはいるが、目立つこともあまりなかったように感じた。自分からどんどん攻めていくというよりは自分のレーンのタワーを守りがち。AG双子星の一人。

中路  久诚

 2021年秋季よりDYGから移籍してきたミッド。秋季ではメインだったが、今回はほぼ控え。自分から攻めていくタイプのミッドであり、遠距離タイプのキャラを使わせたら強い。冷静かと思いきや、結構危なく突っ込みがち。

发育路 一诺

 チームのもう一人の要のボット。的確なプレーでチームを勝利に導くこともあれば、無理をしすぎて負けに繋がる流れを作ってしまうこともあった。AGの顔であり、常にトップで走り続ける彼は何となくKPLの主人公的存在。

游走  Cat

 2021年秋季よりRNG.Mから移籍してきたメインのサポ。選手としての年数が長く、様々なチームを渡り歩いてきた。元々のポジションはミッド。移籍してきた秋季より負ける原因だと延々と叩かれ続けてきた。彼の指示は攻めのスタイルであり、それは一歩間違えば負けに繋がる戦い方。だからこそ叩かれてしまうことが多かったように思う。彼がいたからこそ勝てた試合もあり、彼だけを叩くのはおかしいと思う。

游走  爱思

 Catが攻めならこちらはどちらかと言えば守りのサポ。ぐいぐい攻めていくよりは慎重に攻めていく指示が多いような印象。2021秋季からはCatがスタメンだったため、春季で久しぶりに登場。Catと比べて控え目な攻め方のため、そこで相手にペースを握られてしまうことが多かった。

何故、成都AG超玩会は負けてしまうのか

 2019年の復活以後、初のプレーオフ進出を逃してしまった成都AG超玩会。

 彼らの不調は2021年から始まっていたように感じるし、ここ最近は数ヶ月前にできていたことまでもができなくなってしまっていたように感じる。

 

 試合を見ていて感じるのは、彼らの焦りだ。有利に進んでいるときほどそれを強く感じる。

 焦りや不安といった負の感情はそれが悪い面となってプレーに表れてしまうものだし、自分達の有利に進んでいる展開ほど冷静になり、慎重に試合を進めるべきだ。

 それなのに彼らはそういう局面ほど何故か焦ってしまい、相手にチャンスを与えた上で勝ちを譲ってしまうのである。

 彼らが焦ってしまう理由、それは成都AG超玩会という看板の大きさにあるのではないだろうか。

 

 成都AG超玩会はKPLで老御三家と呼ばれる歴史のあるチームであり、過去には優勝したこともある、一番人気のチームだ。それ故に現在の彼らにのしかかる重圧というのは、計り知れないほど重いものだと考えられる。もちろん、ファンからの期待も大きく、勝たなくてはならないというプレッシャーに押しつぶされ、勝てそうだというときほどその期待に応えなければならないと強く考え、立て直しよりも無謀な攻め方を優先して失敗してしまうのではないだろうか。

 ファンも現在の選手ではなく、過去の強かった頃の成都AG超玩会を強く追い求めすぎているように思う。確かに過去の選手達は強かったかもしれない、だが、別の側面から考えてみると、こうは考えられないだろうか?たまたま運が良かっただけなのではないか、と。

 勝負の世界において、運が良いというのも必要な要素の一つ。実力があったことに運の良さが加わり、過去の選手達が強かったと考えることもできるのではないだろうか。

 現在のファンは、過去の強かった成都AG超玩会にいつまでも縋り付いているように感じられるし、現在の選手達は過去の強かった頃の選手達とは違う。それにゲーム自体も変わっている。ファンも現在の成都AG超玩会は弱いチームだ、ということを受け入れなければならない。

 単純に強いチームを応援したいのであれば、何も現在の成都AG超玩会にこだわらなくてもいいはずだ。罵詈雑言をWeiboでコメントしてまで彼らに縋り付く必要はないだろう。彼らからさっさと離れて強いチームを応援した方が、精神衛生上とてもいいと思う。

 

 BPの悪さも問題だが、選手達の実力不足も否めない。BPで勝率はほぼ8割決まると言っていいが、BPがいまいちなのであれば、それを何とかカバーできるぐらいの実力を選手達は持っていて欲しい。一対一でも競り負けてしまうこともあったし、それは単純に技術が足りていない。どれだけ毎日夜中まで練習していたとしても、不足を補うような的を得た練習をしていなければ意味がない。時間は無限ではないのだし、効率を考えて練習しなければならない。それができていないのではないか。

 

 きつい言い方になるが、コーチ陣も正直役に立っていない。メインコーチからサブコーチ、分析担当まで揃っているのに、彼らは一体何の為に存在しているのか?例えば試合で輝く選手の為に、コーチというのはスポットライトを準備する役目だ。その準備ができていなければ輝くことはできないし、何時までも原石のままだろう。

 前の記事でも書いたことだが、e-Sports選手は他のスポーツ選手よりも選手生命が短い。その選手達を預かり育てていくコーチ陣が時間を浪費するだけの無能であっては、その時間や練習は無意味としか言いようがない。選手を活かすも殺すもコーチ次第。現在の成都AG超玩会のコーチ陣は、適切なコーチングができていないように思う。選手だけがチームなのではない、コーチ陣も選手達を導き、同じ方向を向くことができなければ勝ちを掴むことなど到底不可能だ。

 

 今シーズン、何度も何度も同じような失敗を繰り返し、勝てる試合を落としてきた。その度に彼らにチャンスは何度も与えられていたはずなのに、それを活かすことができなかった。選手の焦りや実力不足、コーチ陣の対策の悪さ、チームワークの悪さが重なったこと、それが最後の最後でプレーオフ進出を逃す原因になったのではないか。

 

 時間は無限ではない、限られているものだからこそ大事にするものだし、負けた経験やその悔しさは、彼らの糧になると思う。彼らは今シーズン、今までにないほどに辛い思いや悔しい思い、自分を責める気持ちを抱いたと思う。プレーオフ進出を逃したこと、それを逆にチャンスだと捉え、浮かび上がっている問題点をひとつひとつ丁寧に解決できれば、彼らは絶対に強くなるはずだ。それができるだけの能力や精神力を持ち合わせている選手達が揃っているし、何よりここが終わりではない。プレーオフに進出できなかったという現状を今の成都AG超玩会のスタートラインだと考えて、選手、コーチ陣含めて、チーム全体で前向きに成長していって欲しいと思う。

4/13 KPL A組 AG

本日のオーダー

对抗路 啊泽

打野  初晨

中路  笑影

发育路 一诺

游走  爱思→Cat(BO2から)

久しぶりにメンバーチェンジ。途中からの変更は初。

 

感想

 彼らの問題は前回にまとめたため、とりあえず今回は箇条書きで。

・チームワークが悪い。試合以前の問題。ここを直さない限り勝ちはない。

・ネ ッ ト 回 線 を い い 加 減 何 と か し ろ

・優勢に立っているときほど安易に攻めすぎて逆転し、そこから持ち直せずに呆気なく負けてしまう。優勢なときほど冷静に状況判断を心掛ければ崩れることはないのではないか。

・初晨のスランプ。スランプと言っていいのか分からないが、今までできていたことが一番できなくなっているのが彼。他のゲームの試合では状況がよくバスに例えられるが、今の彼は常にバスを揺らし横転させているような状態。彼を外すか、改善させるかどうにかするしかない。出し続けるのであれば、BPは彼を優先にすべき。彼は使いこなせるキャラと使えるに留まっているキャラの差が激しすぎる。

・Catにチェンジしただけで勝つことができるのであれば、やはりCatをスタメンとして出し続けた方がいい。彼はファンに叩かれることが多く、そういう理由で外したのかもしれないが、ファンの意見というのは例えばグッズを製作する際などに参考にすべきであり、試合に関する意見はわざわざ反映すべきものではない。

・BPの問題。悪くはないと思うが、相手の使用するキャラがどのようなキャラだったかということを忘れているのでは。BO4の相手は特に硬い編成できているのだから、無理にゴリ押しで突っ込むのではなく、隙を狙う作戦に途中で変更すべきだった。時間をかければかけるほど相手が有利となる編成に気付けなかったこと、臨機応変に立ち回れなかったことが問題。

・追い込まれても焦らないこと。焦っているときほど突っ込みがちになってしまうのは悪い癖。

・負けるまでには過程があるし、その過程を見直してどこが問題だったのか、どう解決すればいいのかを選手、コーチ一丸となって考えていく必要がある。逆に考えれば問題点がはっきり分かるということは、自分達にはまだ伸びしろがあると考えていい。まだまだ成長できるのだから、諦めないで投げ出さずに丁寧に問題解決をして欲しい。

彼らは多分春季プレーオフに進出はできないだろうし、今週で長い休みに入ることは確実だ。それをチャンスだと考えてチームの立て直しを図るしかないと思う。