AG分析ノート 2022年春季

まず最初にAGの歴史について軽くおさらい

 2016年から続くチームであり、人気はKPLでNo.1。AG自体が中国のe-Sportsで歴史のあるクラブであり、他のタイトルの部門も多く抱えている。ファンの数は世界中で数億人だとかなんとか。ぱっと見のクラブの方針としては、KPLを降格した翌年に絶好調だったBAを吸収合併し、新しくAGとして再編成する、EDG.Mから日本円でおよそ1億円をかけて選手を引き抜くなど、常に新しい血を求めて取り入れ、血の交換を続けるという印象を持つ。

2022年春季のまとめ

 2021年秋季は単純にBPが悪かったり、スランプに陥った選手がいれば、ポジションチェンジをしてみたり、それでもA組2位通過で進出できたプレーオフは初戦敗退など、散々な季節だった彼ら。

 気を取り直して新しいコーチ陣と春季こそは頑張って飛躍するぞ!となるものの、開けてみれば2021年の方がまだよかったな…と思うような不調具合。

 他のクラブが新しい戦い方に適応していっているのと比べ、AGはどうも上手く行かず、そこでつまずいてしまっているような印象を受けた。連携不足や解消されていなかったスランプ、成功体験がないために生まれる不安や勝てない焦り、冷静さに欠けたプレー、そしてなかなか定まらないスタメンなど、負けに繋がってしまうような小さな問題を解決することはできず、積み重なった問題はプレーオフ進出を2019年の復帰後初めて逃すことに繋がり、2021年よりも大きく下がってしまったシーズンとなった。

 2022年は新たに夏季シーズンが開始されるが、夏季を前にAGからは今までチームを支えていた3人が脱退。春季のスタメンに至ってはなんと2人も抜けてしまうという大きな痛手。どう乗り越えて夏季を戦っていくか、現状でもギリギリな順位であるA組になんとか残留することはできるか、B組に降格してしまうか、それとも…?

2022年春季 軽くスタメン分析

对抗路 啊泽

 控え目な攻め方をするトップ。試合になると大人しくまとまってしまうことが多かったように思う。猪八戒をプレーさせたらNo.1。他の選手が頑張れないときこそ底力で頑張ることができる選手。春季を最後にKSGへ移籍。

打野  初晨

 チームの要であるジャングル。2021秋季から長く続くスランプに悩まされた3か月だったように感じた。それでも予選のMVP数は13回でNo.1を守り続けた実力の持ち主。春季を最後にAGを去る。

中路  笑影

 陰になってしまいがちな器用貧乏タイプのミッド。要所要所でちゃんと戦えてはいるが、目立つこともあまりなかったように感じた。自分からどんどん攻めていくというよりは自分のレーンのタワーを守りがち。AG双子星の一人。

中路  久诚

 2021年秋季よりDYGから移籍してきたミッド。秋季ではメインだったが、今回はほぼ控え。自分から攻めていくタイプのミッドであり、遠距離タイプのキャラを使わせたら強い。冷静かと思いきや、結構危なく突っ込みがち。

发育路 一诺

 チームのもう一人の要のボット。的確なプレーでチームを勝利に導くこともあれば、無理をしすぎて負けに繋がる流れを作ってしまうこともあった。AGの顔であり、常にトップで走り続ける彼は何となくKPLの主人公的存在。

游走  Cat

 2021年秋季よりRNG.Mから移籍してきたメインのサポ。選手としての年数が長く、様々なチームを渡り歩いてきた。元々のポジションはミッド。移籍してきた秋季より負ける原因だと延々と叩かれ続けてきた。彼の指示は攻めのスタイルであり、それは一歩間違えば負けに繋がる戦い方。だからこそ叩かれてしまうことが多かったように思う。彼がいたからこそ勝てた試合もあり、彼だけを叩くのはおかしいと思う。

游走  爱思

 Catが攻めならこちらはどちらかと言えば守りのサポ。ぐいぐい攻めていくよりは慎重に攻めていく指示が多いような印象。2021秋季からはCatがスタメンだったため、春季で久しぶりに登場。Catと比べて控え目な攻め方のため、そこで相手にペースを握られてしまうことが多かった。