3/27 KPL A組 AG

本日のオーダー

对抗路 啊泽

打野  初晨

中路  笑影

发育路 一诺

游走  Cat

 

感想

 この日の試合はあっさりと相手に負けてしまった印象が強いが、よくよく見てみると、AGの小さなミスが大きなミスになり、そこから負けに繋がっているようだった。

 

 まずはBAN。ここからすでにAGはミスを犯している。1回戦目を例に挙げたい。最初のBANはサポートに2BAN。確かにサポートに割くのは悪くない選択だが、2キャラ共にサポートに割く必要があったのだろうか?どこに割くかは相手によって変わってくると思うが、この日の対戦相手ならジャングルに割くべきだったのではないかと、個人的に思ってしまう。続いてPICK。自分達がサポートに2BANしてしまったため、取れるキャラがいまいちCatと相性が良くないキャラを取るはめになったように感じた。AG側からPICKできるため有利なはずが、BANの都合上、最も相性がいいと思われるキャラを取れなくなってしまうのは痛い。前の感想にも書いたことだが、使えると使いこなせるでは意味が全く違う。1回戦目でCatが使ったキャラでの勝率は、はっきり言って悪い。そしてサポートではなく別のポジションからPICKするべきだと思うのだが…。

 

 正直なところ、BANとPICKが悪ければ勝率はかなり低くなってしまう。ただ単に今のバージョンで強いと思われるキャラを選べばいいというものではないし、選手の得意・不得意、そして熟練度も考えた上で使用するキャラを選んだり、相手に使わせたくないキャラを封じたりしなければならないものだ。そこが苦手なチームというのはどう頑張っても勝つことが難しくなってしまうし、そんなことは十分すぎるほどにチームやコーチ陣、そして選手達は分かっているはずなのだが…どうしてそこを間違えてしまうのか、理解ができない。

 

 この日の試合では、メンバーがあまり集中できていないように思えた。彼らの様子から緊張しているのかそわそわしているように思えたし、何より簡単にタワーを落とされてしまっていた様子からそう感じた。落とされてしまったタワー側からあっけなく畳み込まれてしまったし、攻め込まれているのになかなかそこに気付けないというのは集中できていない証拠だと思う。

この日はうっかりミスが蓄積され、それが大きなダメージに変わる試合というのを見せてもらったと思う。

 

 対戦相手は最初は自分のポジションから動き、そこから集団でまとまって相手を攻めていくという攻撃の仕方だった。そこにAGが翻弄されていたようだったし、現在は相手のような攻め方ができなければS組昇格など夢のまた夢だ。

 昇格戦はBO7で行われるが、今のAGがそれに耐えられるほどの実力はないと思うし、A組に留まるしかないのが現状だ。今回のストレート負けで、彼らも痛いほど自分達の実力が分かったと思う。

 

 今のAGを見ていて感じるのは、コーチ陣を含めてのチームとして全くまとまっていないということ。コーチ陣が選手ひとりひとりに向き合い、実力や得意・不得意をしっかりと把握できていないように思う。選手達の情報を把握・分析することは時間がかかることだが、そこを怠ってはいけない。試合前に選手達に檄を飛ばすだけがコーチの仕事ではない。どうもコーチ陣が機能していないとしか思えない。

 スタメンはここまで変わらないままだが、本当にこの5人でいいのか、という疑問もある。スタメンを変えることは大きな決断かもしれないが、控えの選手を含め、どのメンバー編成なら勝率が上がるか、ということもコーチ陣がしっかり考えるときが来ているのではないだろうか。

 

 そしてチームで誰が良かった、誰が悪かったではなく、チーム全体の責任だということを頭に入れて欲しいということ。これはファンも同様だ。

 AGはMVPを主に取る選手が初晨と一诺の2名しかいない。言い換えればゲームの流れを作っていける選手が2人しかいないということ。勝っているチームはポジションに関わらず誰でもMVPを取れるし、個人個人が流れを作ることができる。それができないのはやはりチーム全体の弱さだ。

 ファンの心理としては、自分が応援している選手の調子が良くてもメンバーの調子が悪いから負けてしまうし、そこにイライラするという気持ちはよく分かる。でも彼らはチームとして動いているし、負けは応援している選手の責任でもある。

 

 3巡目まで少し時間があるし、3巡目からプレーを良くしていくためには、少しずつでいいから自分達の弱点を潰していくしかない。

 彼らはプロであり、試合に勝つということはプロとしての仕事の一つではないか。勝つためにはどうすればいいのか、まずはチーム全体が一つにまとまることから始めることが重要なのではないかと思う。