KPL2022夏季 7/2 AG

本日のオーダー

对抗路 忆安

打野  未央

中路  久诚

发育路 一诺

游走  爱思

 

 225日ぶりにS組へと昇格になったAG。夏季からの彼らには春季にはない勢いがあり、そこが彼らの原動力になっているように感じた。

 今回の対戦相手はTTG。前回の試合ではストレート負けという結果になってしまった相手である。春季プレーオフの結果でWBと入れ替わる形でS組からA組へ降格となった彼らも、今度はもうS組から降格したくないはずだし、前回は余裕で勝てた相手とあって、今回も負けるつもりなどないはずだ。

 

 今回の試合のポイントは集団戦と各ポジション別の能力の差。前回は集団戦で自分達から攻めきれずに退いてしまうことが多く、弱気な試合だったと感じた。そして緊張からか差がはっきりと表れていたのがポジションでの能力の差だった。そこを今回の試合で1巡目を終えてどう改善できたか、が勝負の分け目。

 

 1回戦目、前回と明らかに違いが出たのは、トップとジャングルの動き。前回はプロとしての初試合だということもあり、忆安と未央はかなり緊張した状態で試合に臨んでいた。そんな彼らも、1巡目で試合の経験を積んだことにより、適度な緊張を持って試合に臨むということができるようになったように感じる。そして前回、全く上手くいかなかったように思える連携。展開を先読みができるようになってきており、集団戦に間に合わない選手がいるようなことはない。集団戦も、退かずに自ら押していくようになっているため、攻めの姿勢で戦うことができるようになったんだと思う。この試合では攻めていたにも関わらず、なんと忆安、未央、久诚の3人がパーフェクトKDAを達成している。

 この試合、特にすごかったと感じたのは、終盤での一诺。彼は2人から攻められていたが、それをスキルでかわし逆に相手を返り討ちにしている。咄嗟の判断でそれができるのは日々の練習の成果だし、彼の実力の表れではないだろうか。

 MVPは一诺。

 

 2回戦目、序盤は相手に押され気味で試合は進む。この試合ではAGが中盤まで押されたまま進んでおり、彼らが押されている状況でどう判断し、対処しているかがはっきりと分かる試合となった。今までは退き際がなかなか分からず、突っ込んでしまう選手がいたりと状況判断が苦手のようだったが、今回の試合では自分達で退き際を見極め、相手から距離を置いてまずはミニオンの処理をはじめたり、タワーに攻撃をしたりと、その場その場での判断で動くことができていた。これは冷静でなければできない行動だし、彼らが焦ることなく試合を進めているんだということが分かる。相手が陣地に入り込んでも的確な動作で相手を撃退し、ピンチをチャンスに変え、そのまま自分達のペースで進めることができるのは、チームとして成長した証拠だと感じる。

 この試合で素晴らしい動きをしていたのは久诚。彼の的確な判断がメンバーをアシストし、そして彼自身もキルを増やしていき、終盤での集団戦では個人で4キルを達成し、チームを勝利へと導いた。

 MVPはパーフェクトKDAを達成した久诚。

 

 3回戦目。ここで驚いたのはBP。あえてメタではないキャラを選択した理由を考えてみると、そのキャラの能力と過去にそのキャラで過去にFMVPを取った久诚の実力を信じて選んだものではないかと思う。そして期待に応えることができるのは、そのキャラでFMVPを獲得した彼の真骨頂なのではないだろうか。序盤からAGのペースであり、安定してタワーを倒して攻めることができるし、とんとん拍子で試合は進む。今回、全体的な試合の勝利の分け目は、ジャングルの差だったように感じる。他のポジションではそこまで差はなかったように思うし、そこでも改めて未央の実力を感じることができた。そして相手の作戦ミスも響いていたように思った。

 MVPはパーフェクトKDAを達成した爱思。この試合ではキャラの特性を活かし、メンバーのサポートとアシストが的確だった。面倒見のいい彼のリーダーシップが今のAGをまとめ勝利への道筋を作り出しているのではないかと思う。

 

 1巡目とは真逆のストレート勝利でS組での初戦を終えた彼ら。

 次週の対戦相手は強敵、1巡目S組1位のGK。春季予選ではS組からA組に降格になった彼らにかなり圧倒されて負けてしまったが、今回はどう出るか。負けられない試合は次週も続く。